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- 2023/01/23
- お墓のこと
改葬する際の手順とは?費用や流れについてご紹介
やむを得ない事情で改葬を考えている人もいるでしょう。この記事では改葬にかかる費用や流れについてご紹介していきます。
改葬の際に気を付けなければならないことなども紹介しているためぜひ、参考にしてみてください。
改葬とは
改葬とはすでに埋葬されている遺骨を他の霊園や墓地に移動させることを指します。
改葬する理由としてよく挙げられるのが「遠方に引っ越すから一緒に移動させたい」「バラバラに置いてあるお墓を一箇所にまとめたい」などです。
また、改葬をする際は市役所などから発行される許可証が必要となります。
改葬方法
改葬をする方法は主に以下の3つです。それぞれどのようなものがあるか確認していきましょう。
遺骨をすべて移動させる
最も代表的な改葬なのが遺骨だけを移動させて新しい場所でお墓を建立することです。遺骨だけを移動させる場合は元のお墓を撤去する必要があります。
遺骨の一部を移動させる
遺骨の一部を移動させる方法もあります。移動させた場所に新しいお墓を建立しますが、元のお墓も撤去せずそのままにしておくことが特徴です。
遺骨と石碑を移動させる
遺骨と石碑を移動させる方法は、あらかじめ移動先の管理者に石碑を持ち込めるか確認する必要があります。
また、石碑にあった場所を確保しないといけないため、他の方法と比較すると移動先を探すのが大変です。
分骨する
遺骨を分骨する場合だけ公的な許可証が必要ありません。しかし、管理者に連絡を行い分骨証明書をもらう必要があります。また、元のお墓も撤去せずそのままにしておくのが特徴です。
改葬の流れ
ここからは改葬の流れについてご紹介していきます。改葬を行うには手続きや許可証が必要で理解していないとトラブルを引き起こしてしまうかもしれません。
改葬の流れを理解しスムーズに進めるためも以下の項目をしっかりと確認していきましょう。
移動する場所を決める
最初に行うのが遺骨の移動先を決めることです。
移動先を決定したら新しい管理者に「墓地使用許可証」か「受け入れ証明書」を発行してもらいましょう。
改葬許可申請書などを用意する
次に移動先の自治体に「改葬届」と「改葬許可申請書」を提出し、改葬許可証を発行してもらいます。
改葬許可証がなければ改葬することができないため注意が必要です。
移動先の管理者・自治体と手続きを行う
必要な書類が用意できたら新しいお墓の管理者と自治体に書類を提出します。
閉眼供養を行う
僧侶を招き開眼供養を行います。開眼供養を行うことで魂を移動させることができるとされており、改葬は開眼供養が終わってからすることが一般的です。
遺骨を取り出し納骨する
基本的に遺骨の取り出しは石材店に依頼することが多く、自分で取り出すのは墓石が重く危ないためおすすめしません。
取り出した骨壺は割れないようにタオルか布で包み大切に保管しておきましょう。
開眼供養を行う
新しいお墓の前で開眼供養を行います。最後に納骨を済ませて改葬は終了です。
改葬にかかる費用
改葬にかかる費用は全体で200〜400万円ほどといわれています。
お墓の撤去費用や建立費用などがあると非常に高額になるため事前にどのくらい費用になるのか計算しておくことが重要です。
一般的にお墓の撤去費用が50万円、お墓の移動費用が300万ほどといわれています。
まとめ:改葬を行う際は事前に改葬の流れや費用の見積もりをしておこう
ここまで、改葬に必要な手順や注意点などをご紹介してきました。改葬を行うには許可証や手続きが必要で、忘れてしまうと法律違反になることもあります。
予期せぬトラブルを防ぐためにも、これから改葬を考えている人はこの記事を参考にしてみてください。