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- 2023/04/17
- お墓のこと
墓じまいの費用をもっと安くするための3つの方法
自分が生きている間に、家族のお墓を墓じまいをしようと考えているけれど、費用がどのくらいかかるのか心配という人のために墓じまいの費用の内訳をご紹介します。
また、補助金は自治体からでるのか、支払えずに墓じまいが出来ない場合はお墓はどうなってしまうのかなど不安なこともあるでしょう。
なるべく費用を抑えて安く済ませるための方法などもあわせてお伝えしていきます。
墓じまいで発生する費用
墓じまいの費用は墓石を撤去する工事費だけでなく、改葬先の納骨費もセットとして必要です。また、お布施や各種証明書の発行などの諸費用もかかるので覚えておきましょう。
今の墓石の撤去工事
墓石の撤去作業は相場としては8万円〜15万円(墓地面積1㎡あたり)となっており、遺骨を取り出す作業は別で相場は3万円〜5万円ほどといわれています。
撤去作業に時間がかかってしまうような狭い墓所や山奥などで交通の便が悪い場所であると高額になる傾向にあります。
改葬先の納骨費用
遺骨は必ずどこかに納骨しないといけないため、墓から取り出すということでは終わりません。
納骨の選択肢として、納骨堂、お寺や霊園のお墓、合祀墓があります。また、最近では費用をおさえるため、永代供養がある樹木葬や散骨に人気があるようです。
新しくお墓を建立する場合も含むと費用相場は5万円〜300万円ほどと大きく差があります。
開眼供養の際のお布施
お墓を撤去する際にはお墓から仏様の魂を抜くための閉眼供養が必要とされ、3万円〜10万円ほどのお布施代が必要です。
お布施の金額は決まっていませんが、感謝の気持ちとして渡すのが礼儀でもあります。また、改葬先では再び開眼供養をするためお布施が必要です。
離檀料
お墓を管理してくれた寺院に対して、檀家を抜ける、離れるという意味で、離檀料(りだんりょう)を払います。
離檀料は地域などによってこれという決まった金額はありませんが、法要で包んでいた金額の2倍〜3倍が目安とされています。
埋蔵証明書や受入証明書
寺院で埋蔵証明書を取得しないと改葬できません。墓じまいをすることを決めたら早めに動いてもらうようにしましょう。
また、「受入証明書」は改葬先から、「改葬許可証」は自治体から発行してもらうようにします。3点の費用は1,500円ほどですので、大きな負担にはならないでしょう。
改葬をするまでに改葬許可書を得る
お墓の解体と処分をしてから、改葬先を正式に決めるまでは遺骨は自宅に保管することができます。
遺骨を自宅に保管したくないときは、ひと月1,000円ほどで預かってくれる民間業者もあります。
改葬先を見つけるのは時間をかけてよいものですが、改葬許可申請については墓じまいを決めた時点で役所で取得してきましょう。
費用が支払えなくて墓じまいしたくてもできない
費用負担が大きく墓じまいできないときは、強制撤去されるため無縁仏・無縁墓扱いとされ、故人の遺骨に二度と会えなくなります。
自治体によっては墓じまいの費用を一部助成してくれるところもありますので、まずお金に困っているなら相談してみてください。
また、メモリアルローンを組んだり、改葬先でも費用が安い散骨や樹木葬を選ぶとよいでしょう。
もし、家族や親族がいるならばこれからのお墓をどうするか、相談してみましょう。
墓じまいの費用が最も安くなる3つの方法
墓じまいの費用を少しでも安くできる方法を3つお伝えします。
石材店から相見積もりを取る
墓じまいの費用を出来るだけ抑えるには、お墓の撤去工事費を削減することです。
特にお墓にトラックを横付けできる場合はかなり安くなりますので、3社ほど相見積もりをするとよいでしょう。
自治体の補助金制度を利用する
墓じまいの際の墓石の撤去や改葬の際の補助金を支給してくれる自治体もあります。
補助金は返還する必要がありませんが、注意すべき点は墓じまいにかかった費用全額をいったん自分で負担しないといけないことです。その中の一部が補助金としてもらえます。
永代供養墓や散骨を改葬先にする
遺骨の改葬先を散骨や永代供養墓にすると費用をかなり抑えることができます。
散骨は海に遺骨を粉状にしてまくサービスで5万円ほどです。また、永代供養墓であれば7〜8万円ほど、公営であればさらに安くすませることができるでしょう。
注意点としては、墓じまい業者からは必ずどこに改葬するか確認すると共に、散骨証明書や改葬先の権利証をもらうとトラブル防止になります。
まとめ
墓じまいにかかる費用は墓石の解体や撤去以外にも改葬先でも発生しますので、ある程度まとまったお金を用意しておくと安心します。
費用についてはこの記事でお伝えした安くする3つの方法を試されると少しは負担が軽くなります。トラブルに注意しながら損をしないようにしましょう。
また、費用面だけでなく各手続きが面倒なため、墓じまいを決めたら早めに動くほうが無難です。