ブログ・お知らせ

2022/05/25
お墓のこと

お墓の建て替えはいつ?その最適な時期・手順・費用とは?



お墓は屋外にあるため時が経つにつれて劣化してしまいます。古くなったお墓を見ていつ建て替えたらよいのか、その時期について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

先祖代々受け継がれ、いずれ自分も入ることになるお墓はきれいな状態であってほしいものです。この記事では、お墓の建て替えに関する時期や手順、費用などについて詳しくみていきます。

お墓の建て替えが必要な時期

お墓の建て替えが必要な時期は、お墓が壊れたり倒れたりしたときです。

経年劣化や地震などの災害によって、お墓にひびが入ったり倒れたりすることがが起きる可能性があります。小さなひびの場合でも、ひび割れた箇所から水が侵入し、お墓の劣化が進むことが考えられます。

お墓を建て替えるタイミングについては、盆や彼岸、一周忌・三回忌などの年忌法要といった法事に合わせることがおすすめです。

建て替えは僧侶に依頼し法要を行う必要があるため、法事と一緒に行うことで僧侶への依頼を一度に済ませることができます。

また、自分では建て替えが必要か判断できない場合は、お墓に傷を発見した時や引き継いだ時に、石材店などの専門業者に見てもらうとよいでしょう。

お墓の建て替えに必要な手続きと流れ



お墓を建て替える流れは、まずお墓がある寺院や霊園へ建て替えの相談をします。そして建て替えの許可を得た後に、寺院などが直接契約している石材店があるかを確認します。

寺院などが直接契約している石材店がある場合はその石材店へ、ない場合は自分で選んだ石材店へ依頼するようにしましょう。

石材店を決めた後は、建て替えの見積もりを出してもらい、ある程度の費用を把握します。

石材店との契約成立後、工事を始める前に、僧侶によって「魂抜き」とも呼ばれる閉眼供養が行われます。お墓を建て替えている間、故人の魂に寺院で待機してもらうために行うものです。

工事を終え引き渡しを行った後、「魂入れ」とも呼ばれる開眼供養を行うことで魂が新しいお墓に入ることになります。

また、現在お墓がある場所から場所を移して建て替えを行う場合は、役所で書類提出などの手続きを行う必要があります。書類は主に「埋葬証明書」「受け入れ証明書」「改葬許可申請書」が必要で、転移先の役所へ提出することになります。

お墓の建て替えにかかる費用



お墓の建て替えにかかる費用の相場は、総額で200万円前後となります。墓石の撤去・工事費用や新しい墓石代、法要に関わるお布施が必要です。

現在ある墓石を撤去するための費用は、1平方メートルあたり約10万円かかります。現在のお墓がどのくらいの大きさなのかわかれば、おおよその金額を把握することができるでしょう。

また、新しい墓石代は50万~100万円程度が相場で、その墓石への文字彫刻費に5万円前後かかります。墓石の種類は様々で、石の種類からデザインまで選ぶものによって価格は大きく異なります。

その他にも、墓誌や外柵代などの有無によって費用は前後します。お墓は維持・管理にもお金がかかるため、負担にならないように予算を立てることが大切です。

お墓の建て替えた際のお祝い「建碑祝い」



建碑祝いとは、生前に新しくお墓を建てた時や、お墓を建て替えた時に行うお祝いのことをいいます。お墓を新しくすることは、家を新しくすることと同じようにお祝いごととして考えられています。

お墓を建て替えた場合の建碑祝いは、故人の魂をお墓に戻した開眼法要のタイミングで行います。しかし、お墓を建て替えたと同時に亡くなった方がいる場合は、弔事となるため建碑祝いは行いません。

また、建碑式へ招かれた場合は建碑祝いを持参するようにしましょう。包む金額は地域や関係性によって異なりますが、親族であれば2~3万円程度、友人であれば1万円程度となります。

渡す場合は祝儀袋に包み、表書きは「建碑御祝」または「建立祝」と書くようにしましょう。

まとめ

お墓の建て替え時期は、お墓が壊れた時や法事のタイミングでおこなうとよいでしょう。その際に寺院や石材店へ相談・依頼することになるため、建て替えの手順や費用について把握しておくことが大切です。

費用は200万円前後になると考えられ、誰がその費用を出すのかあらかじめ親族で話し合っておくとトラブルを避けられます。

亡くなった後の家ともいわれるお墓は、故人や自分のためにもきれいな状態を保つことが大切です。