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2022/05/19
お墓のこと

お墓を建てる費用の相場と建立後の平均的な維持費



お墓を建てるという行為は、人生において重要な出来事です。しかしながら、どの位の費用が発生するのか知らない人も多いことでしょう。
そこで今回はお墓を建てるのにかかる費用の相場やその内訳、お墓を建てた後の平均的な維持費についても詳しく見ていきます。また、安くお墓を建てる方法についても説明します。

お墓を建てる費用の相場

全国的に見て、お墓を建てる費用の相場は約200万円と言われています。ただし住む地域によってお墓を建てる費用の相場は変化します。

土地の価格が高い地域では、「永代使用料(墓地代)」が高額になる傾向です。東京都・埼玉県・神奈川県などの関東首都圏や大阪府・京都府などの大阪都市圏では、他の地域と比較して約20万円ほど相場が高くなります。

加えて墓石の産地であるかどうかも相場に影響を与えます。花崗岩の一種である「御影石」は、墓石としてもっとも利用されている石材ブランドの1つです。

その「御影石」の産地である神奈川県・福島県・茨城県・兵庫県・香川県などの地域では、伝統的に墓石代に費用をかける傾向にあるため、相場が高くなっています。

お墓にかかる費用の内訳



お墓にかかる費用の内訳として、「墓石代」と呼ばれる墓石そのものにかかかる費用と、「永代使用料(墓地代)」と呼ばれるお墓を建てる土地に対しての費用にわかれます。

墓石代

「墓石代」の全国的な相場は約130万円です。墓石は使う石の素材・大きさ・デザインによって値段が大きく変わります。加えて彫刻料や、オプションとして灯籠や卒塔婆立てなどを付属させるとさらに費用がかかります。

永代使用料

「永代使用料」の全国的な相場は約70万円です。「永代使用料」は地域によって相場が異なる他、立地条件も費用に影響を与えます。
墓地が駅に近い・交通のアクセスがよい場合には「永代使用料」は高くなる傾向にあり、自治体が運営する公営墓地は、寺院などの民営墓地と比較して「永代使用料」は安くなる傾向にあります。

年間にかかるお墓の維持費の相場



年間で霊園に年間にかかるお墓の維持費のことを「管理料」と呼びます。「管理料」とは、墓地や水汲み所・休憩所・参道などの共有スペースの維持・管理に必要な費用です。

平均的な相場は年間約1万円ですが、条件によってかかる費用が変化します。まず墓地の区画の広さが広ければ広いほど、「管理料」は高くなります。さらに住む地域の土地の価格や、墓地の立地条件にも左右されます。

地価の高い墓地やアクセスのよい場所の「管理料」は高額の傾向です。加えて墓地の運営主体によっても変わります。公営墓地の「管理料」は年間約千円と安く、民間霊園が年間約5千円から約1万5千円かかります。

寺院墓地の「管理料」の相場も民間霊園とほぼ同じですが、お布施が別途かかる場合もあるので覚えておくようにしましょう。

お墓を安く建てる方法



お墓を安く建てる方法として、上述した「墓石代」と「永代使用料」にかかる費用を抑える必要があります。

まず、墓石に使う石材を国産から中国やインドなどの海外産に切り替えることで「墓石代」が安くなります。

また、墓石のデザインをオーダーメイドから既製品やシンプルなものに切り替えることで、さらに費用を抑えることが可能です。

「永代使用料」は立地により費用が変化します。アクセスのよい都市部から、緑地の多い郊外の墓地を選択することで費用を抑えられます。

民間霊園や寺院墓地ではなく、「永代使用料」が安い公営墓地を選ぶのも重要です。近年ではお墓を建てるよりも安い樹木葬や納骨堂に供養する人も多いので、検討してみるのもよいでしょう。

まとめ

今回は、お墓にかかる費用と建設後の平均的な維持費について解説しました。

お墓を建てる際にはさまざまな条件によって発生する費用が変化します。きちんとポイントを押さえれば安くお墓を建てることも可能です。

今回お伝えした相場を目安として、ご自身の状況と照らし合わせながら、適切なお墓選びを心がけましょう。